1948-04-28 第2回国会 参議院 予算委員会 第19号
先方が特に對日援助のために基本的な問題として述べたことは、インフレの克服、健全財政の維持及び勞働不安の排除、そうして国民を擧げての生産増強ということが再建のために必要であり、又アメリカの輿論をして對目援助に眞劍な協力をさせるためにも必要であるという趣旨のことでありましたが、大體の話合の經緯は渉外局發表と大差ないものと御了解願います。
先方が特に對日援助のために基本的な問題として述べたことは、インフレの克服、健全財政の維持及び勞働不安の排除、そうして国民を擧げての生産増強ということが再建のために必要であり、又アメリカの輿論をして對目援助に眞劍な協力をさせるためにも必要であるという趣旨のことでありましたが、大體の話合の經緯は渉外局發表と大差ないものと御了解願います。
一方十月二十九日の第四十四囘對日理事會におきましては、シーボルト議長が提案された。その提案によりますと、四十八時間以内において御確答あれば十三萬餘、更に一月以内にこれに對して答えられるならば十六萬還す、配船その他の用意をするということを申されたのであります。
次にアメリカの對日政策の大轉換によりまして、今正に我が日本の經濟界というものは、蘇つて來たかの感がありますが、何といいましても、今日の日本の水産物の生産額が戰前に比較しまして、約半額となつております所以のものは、いろんな原因がありますけれども、漁區が非常に狹いことが最も大なる原因であろうと思います。
非常に亂雜でございましたが、以上が受入れに對しまする本年度の豫算の概要でございまして、過般對日理事會における審議の問題とも關連しまして、受入れについての準備は萬全かどうかというお尋ねでありまして、厚生大臣が萬全なりということを申し上げましたところ、全然追加豫算を組んでないではないかというお尋ねがありました。
わが國の貿易もただいまのところは講和會議も開かれないし、また東亜諸國の對日感情的なものから見まして、やはり自然的條件というものが相當物をいう。すべての外的條件がおちついたところで、初めて豫算と財政と經濟とのつながりというものの分析が、十分に行われると思うのでありますが、何とかそういうようなものにしたいと思つております。はなはだ簡單でございますが、これで御説明を終ります。
從いましてこの基準となるのは、月五萬という協定によつて推定し得るだけでありまして、その五萬の解釋も、これまた對日理事會で爭われましたように、月平均であるのか、毎月少くとも五萬であるのか、この點見解の一致を必ずしもみていないと思いますが、ソ連當局は月平均であるという解釋をとつておられるのでありまして、月平均でいきますと、過去數箇月間三萬人臺のときがありましたが、その前に大連地區から引揚げたのは多いときには
ソ連地區からの引揚げに關しましては、昨年の十二月十九日に連合國最高司令官代理と對日理事會ソ連代表との間に引揚げに關する協定が成立しております。その中で引揚者數、配船に關する條項がございますので、その要旨をここに申し上げます。
實は引揚げの問題に關しましては、十月二十九日に、對日理事會におきまして、シーボルト議長とその他の連合國の代表との間に交されました一連の應酬に關して申し上げることが、非常に必要であると思うのであります。
従つて對日理事會においてシーボルト議長から、この機會に意思表示をするのだがと申されまして、非常に思い切つた数字を實現し得るような、新しい提案とも目されるような意思表示があつたのでありますが、これに對してソヴイエツト連邦といたしまして、ある種の妥協をしてでも歩み寄つてくれるかどうかというところにかかつてくるわけであります。
對日理事會の議長の見解も實は私どもの考えておりますところと符節を一にしておるかのごとく感ぜられるのであります。旁々私どもはこの線に沿つて最善の努力をいたしたいと存じておる次第であります。
私は是非私は本暦年度において又それを國民に示されますのは少くとも本年度において示されますように、對日理事會の意向も一つ有力なバツクとせられまして、資材の問題もありましたが、終戰處理費は勿論止むを得ませんが、それに便乘しておる相當資材があると思います。
御承知のように先般も對日理事會においてこれが問題になりまして、一箇月十三萬ないし十六萬ぐらいの者を引揚げるということが、もし米ソ兩國の御好意によりまして、これが實施できるということになりますと、あまり遠からないうちにその引揚げを了するような實情にございます。
このソ連地區の七十四萬四千名餘りという未歸還者が、ただいまの状況でいつ引場げが完了するかという點を申しますと、現在引揚げの基礎になるのは、昨年十二月十九日に總司令部代表と對日理事會、ソ連代表との間に協定された引揚協定により、月五萬平均という數によつて行われておりますので、この月五萬の率でまいりますと、今後なお十五箇月近くかかるのであります。
○磯崎委員 ただいまのソ連未歸還の同胞に對しましては、むろん先般の對日理事會における厚意ある聲明等もありましたが、ソ連の意向ということに對しまして厚意を待望しておいでになるが、やはりこれらの問題は、政府がいかに現在のような外務當局の形であろうとも、向うから發表せられますまでもなく、相當強く要請してその實現をはかるように願いたい。
特に對日理事會、あるいはシーボルト議長あたり、もとのアチソン議長あたりとも、しばしばいろいろの折衝をいたしまして、この問題に關しては、許される範圍内に精一ぱいやつておるということは、申し上げ得ると思うのでありまするが、なお今後とも一層の努力を拂いまして、御期待に副うようにいたしたいと思います。
それから更に對日理事會におきまして本問題が如何ようにデイスカツスされたかという點に對しまして、先ずこの三點を最初にお伺いしたいと思います。
○國務大臣(水谷長三郎君) 對日理事會に關しましては、この問題に關していかなる檢討がなされておるかは、新聞以外には商工大臣として何ら知つでおりませんので、この法案というものは、對日理事會或いはマツカーサー司令部の意圖というものとは別に、日本政府の獨自の責任におきまして今度の法案を提出したという工合に御了承願いたいと思います。
最近の新聞によりますと、目下來朝中のシカゴ・トリビユーン紙の社主ロバート・マコーミツク氏が四日片山首相と懇談された席上において、米國における對日感情もだんだん好轉しつつあることを傳えられております。
なお本日の新聞に、對日輸出數百萬ドル、米國民間銀行で計畫化そうというような記事がありますが、これと囘轉基金制度とは全然關係ありませんか、伺います。
本委員會といたしましては、委員會においての質問のみならず、この際本會議において緊急質問を行い、そしてこれが促進の一助ともなるならば、本委員會のまことに望ましいことでありますが、本委員會におきましても、對日理事會の討議、あるいはこの受入態勢等に對して緊急質問を行うということに對しての可否について、忌憚ない御意見を大臣から承りたいと思います。
○天野委員長 ただいま大臣のお話によると、それは通ずる途はある、こういうお話でありますが、しかしこれは對日理事會との關係もありまして、必ずしも行えるとか行えないとかいうことは、ここで決定はできませんが、もし行う途があり、これが理事會に惡影響を及ぼさないとしましたら、これを行うことはいかがでしようか。
○天野委員長 委員諸君にお諮りいたしますが、ただいま大臣の御答辯の通りでありますが、本委員會といたしまして、對日理事會の四十四囘の會議におきましての引揚に閣する討議に對して、緊急質問は試みたいと存じますが、御意見はいかがでしようか。
○淺岡信夫君 在外同胞引揚促進に關して緊急質問したいのですが、土曜日の特別委員會に政府側からもこれに外務大臣、それから厚生省の援護院長官その他が來られまして、その委員會ではいろいろ活溌な質疑應答があつたのでありますが、それにつきまして一つどうしてもこの問題に對しましてはバーンズ前國務長官にしましても、それから對日理事會のシーボルト議長にしましても、ポツダム宣言の條項に從つてああいうような對日理事會でも
と申しますのは、一昨年の司令部進駐直後、御承知のように占領初期における對日管理政策というものが總司令部から宣言いたされました。
政府は連合國の對日占領に關する基本方策に則りまして、すでに財閥等の解體に著手し、またいわゆる私的獨占禁止法を制定實施いたしまして、國民經濟の民主的で健全な發達をはかるため、その障害となる不當な行為を排除し、獨占的企業集中體の發生を防止する等の措置を講じている次第であります。
形式的には一應法律で制定されるとはいうものの、その背景には先ほど説明したように、極東委員會の對日占領政策に關する基本原則があつて、それを背景として成立つておるので、實際の運用においてはほとんど政令によるものと變らない運用のされ方をするだろうと考えております。
なお一つこれも參考までに伺つておきたいのですが、それは先ほどの留守家族の方々が、政治的な方面では政府その他議會が十分活動してくださるだろう、しかし自分たちもじつとしておられないから何か積極的な行動に出てみたいというような意向で、留守家族の方たちが直接對日理事會なり、あるいはソ連側に訴えたいというような希望が非常に多うございますが、ただ一つ心配をして聞きにまいりますのは、われわれが直接にソ連側に嘆願に
○一松國務大臣 それは今私からどうしたらいいかということは、ちよつと言えないが、もちろん民意を暢達する意味において、民衆が自分らはこういう考えでおるから對日理事會に訴えるとか、あるいはソ連の大使館に直接訴えるということは各個人の意思に任せなければいけない。政府がそれを指導して、それは對日理事會に行け、それはソ連の大使館にもつていけというようなことの指導はちよつとこまります。
〔加藤委員長代理退席、委員長着席〕 對日講和會議に關する各種の報道は、すでにこれが預備交渉の段暗にはいつたことを轉えておりまして、來春あるいは櫻咲くころには待望の本會議が開かれるのではなかろうかという情報も、われわれの耳もとを激しくゆさぶつて響いてくるのであります。ところで今囘の講和會議というものが、わが日本興亡の運命を決定するものであることは、今申した通りであります。
次に、今囘の對日講和條件というものが連合國側によつて一方的に課せられるものであることは、先刻來私の喋喋したところでありますが、さりとてかるがゆえに講和外交の餘地なしとして事態の推移を漫然と見送らんとするものがあつたとするならば、私はこれは外交ということの實體を理解せざるもはなはだしき限りではなかろうかと考えるのであります。
昨年マツカーサー元帥の對日理事會に對するメツセージが、當時の炭鑛がまことにひどかつたので、何とかしなければならない、國營にしたならばどうであろうかというメツセージがあつたのであります。そのときに發表されたところによりますれば、日本社會黨におかれましては、常任委員會におきまして、炭鑛は國有を前提とする國家管理をやるのだという方策をお立てになつたのであります。